他社で失敗した依頼を別の探偵社に持ち込む事は可能か？

もしも調査が発覚してしまった場合、まったく同じ調査を別の探偵社に頼む事は可能なのでしょうか？

警戒の具合によって分かれる

調査が発覚して失敗してしまった場合、その対象者がどの程度警戒しているかで調査を続行できるかどうかが分かります。

例えば、対象者が明らかに警戒している場合、すぐに調査を再開することは大変危険です。

対象者の警戒具合については普段の行動から判断するしかありませんが、例えば探偵に調査を依頼した事がはっきりとバレてしまい、それについて問い詰められているような状況であれば、まず別の探偵社に依頼するのはやめたほうが良いでしょう。

しかし、もしも調査が失敗しても、対象者の警戒度合いが軽い場合は、もう一度調査を行っても安全な場合があります。

その条件としては次のようなチェック項目に当てはまるかどうかで、一度対象者の警戒度合いを確認してみると良いでしょう。

警戒度合いチェック項目

・探偵社の存在に気が付いているか？

探偵社の存在に明らかに気が付いており、その事について質問、もしくは攻撃的に攻めた立てくるようならば、その直後に調査を行うのは危険です。

・車の下を確認している

車の下側を覗き、定期的に何かを探しているような様子があれば、それは探偵社にGPS発信機を仕掛けられていないか確認している証拠です。

・依頼者の携帯の中身を確認しようとする

探偵社の尾行を警戒している依頼者は、よく依頼者の携帯から調査を行う日時等の情報を得ようとやっきになっている場合があります。

そのため、隠れて携帯電話の中身をみるなどの行為があれば、まず尾行を相当警戒していると判断して良いでしょう。

・パソコンの中身を確認している

インターネットの履歴やメールの内容から、本当に探偵社に依頼をしたのかどうかを確認しようとしています。

こうした行動が見られるようなら、出来るだけ間をおいて、対象者の警戒心が緩むのを待ちましょう。

・行き先などをやけに確認してくる

家から出かけるときに、その行き先などをやけに確認してくるようなら、それは探偵社の人間と会うことを警戒しているのかもしれません。

このような行動が見られたら、すこし入念に相手を観察し、他に警戒行動が見られないか探し出すようにしましょう。

・勝手にバッグの中や机の中身を見ている形跡がある

机の中の配置が変わっていたり、置いていたバッグの置き方や位置などが変わっているようなら気を付けなければなりません。

もしかしたら、それは対象者が依頼者の周囲に探偵社との契約書がないかを探し出そうとしているのかもしれません。

契約書が発見されなくとも、そのような行動を取っている時点である程度の警戒心を持っていることを予想し、慎重に調査をすすめなければなりません。

浮気調査は狩りと同じ？

浮気調査において、警戒している対象者から証拠を入手することは、野生動物を狩るハンティングに置き換えて説明することができます。

例えば、人間に狙われた事のないシカは、調査が発覚していない段階の対象者と同じで、その動物を追跡し、射止める＝証拠を入手することは探偵社にとってとてもたやすいものです。

しかし、一度人間に狙われた経験のあるシカは、その後はしばらく警戒心を高め、人間の匂いを感じとった段階でその場から逃げ出してしまいます。

調査がバレてなければ再調査できる？

対象者も同じで、警戒している状態の人間というのは周囲の状況の変化に敏感になり、わずかにでも不審な気配を察知すれば、浮気相手との接触をやめてしまうのです。

しかし、もしもシカがただ人間を見ただけで、実際に発砲されずにその場から逃げ出した場合には、それほど警戒心が強くないので、ギリギリの距離から撃てることもあります。

調査と同じで、調査が完全に発覚していない段階であれば、まだ対象者の警戒心が薄く、警戒をしながらも浮気相手と接触してくれる可能性があるかもしれません。

この判断については、経験豊富な探偵社に一任するのが良いですが、少なくとも依頼社は対象者がどの程度警戒しているのかを探偵社に正確に伝えなければ、2度目の調査を失敗してしまう恐れがあります。