料金が安い探偵社がもたらす影響

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料金が安い探偵社がもたらす影響 - 2016.01.20(水)

探偵社の料金には一応の相場はあるものの、最近では価格競争も次第に激しくなってきており、業界関係者の人は一抹の不安を感じている方も多いです。

特に批判が集まっているのは、あまりにも料金が安すぎる探偵社に対してですが、これは依頼をする側の人間からすれば、何か違うような気がしますよね?

それもそのはず。
なにせ、依頼者からすれば1円でも安い料金で調査を受けてくれる事のほうが大事なことですし、調査力云々と言われても、そもそも探偵業界にリアルな口コミなんてものはほぼ存在しないのですから、インターネットで調べたところで見つかる訳がありません。

だからこそ、多くの依頼者は安い料金で引き受けてくれる探偵社に依頼をしたがるわけですが、実は安すぎる依頼料金の探偵社というのは、その経営の問題上、以下の様な問題が発生している場合があります。

回転率が高すぎる

安い料金で調査を受ける探偵社が利益を上げようとおもったら、通常の料金設定の探偵社よりも遥かに多くの依頼をこなさなければならなくなります。

このような薄利多売を行うのは探偵業界だけではありませんが、他業種を例にとってあげてみても、やはり『質』に関する問題はどうしても発生していまいます。

この質の低下に最も直結してしまうのが、調査員の疲弊です。

例えば、調査の回転数がある程度少ない状態であれば、3日連続して調査を行えば1日の休みを取れることもあるので、調査員のモチベーションや体力はそのたびにリセットできます。

しかし、回転数が上がれば上がるほど当然調査員のモチベーションや体力もおちこむので、一つ一つの調査に少なからずともなんらかの影響がでます。

しかし、これが料金の安い探偵事務所となると状況はさらに悪くなるかもしれません。

経営を安定させるためには通常よりも多くの仕事をこなさなければならないのに対して、さらに調査員のモチベーションを大きくわける給与は低い事が多いからです。

おなじ調査数でも、やはり給与が低い調査員はやる気の面以外でも、調査の技術や知識に関しても研究している時間的余裕が無いため、調査員個人の調査技術も粗雑になることも多いでしょう。

流れ作業の依頼をこなすしかなくなる

もしも薄利多売の営業形態で利益をあげようとすれば、上記の通り調査の回転数を上げるしかありません。
そして、その影響は現場の調査員のみならず、依頼者との接し方にも大きな影響が出てきます。

安い料金で依頼を受け続けるとなると、どうしても1人の依頼者に対して避ける事件や、契約を取るための費用も節約せざるをえなくなるので、相談内容などを親身になって聞き、依頼に繋がらないような相談でも対応できるような余裕はあまり無くなってしまいます。

例えるなら、高い料金であっても客の要望にこたえて創作料理を作ってくれるレストランと、客とのコミュニケーションはほぼ存在しない牛丼チェーン店のような違いが、探偵社と依頼者の関係にも生まれてきてしまうと考えてもらえれば解りやすいかもしれません。

安い料金で依頼を受ける探偵社が存在する理由

このように、探偵業であっても安い料金で依頼を受けることは、かなりのデメリットが伴うものです。

しかし、それでも安い料金で探偵業を続けている優良企業というのは確実に存在するものです。

そのような探偵社の場合、基本的にはあまり利益というものに執着していません。

他に副業があったりして余裕があるのは勿論必要なのですが、高額な探偵料金を払えずに、問題を解決できずにいる人々を救おうと考えて安い料金で商売をするスタンスを取っている人情派の探偵事務所も確かに存在します。

ただ、そうした探偵事務所は経営が難しい他、探偵業という怪しい世界で、そこまでの利他性を依頼者に理解してもらえる事も少ないのは残念なことです。