クロスボウ事件の犯人に覚せい剤容疑?

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クロスボウ事件の犯人に覚せい剤容疑? - 2016.04.22(金)

路上で歩いている時、もしも突然クロスボウの矢が足に突き刺さったら?
そんな事は決して想像したくは無いですが、本当にこんな出来事が現実に起こっています。

事件が起きたのは今年の4月。
茨城県の路上で自転車を走らせていた男性が、突如としてクロスボウの狙撃にあい、足を撃ち抜かれました。

この事件の後、茨城県では無作為に相手を狙う異常犯の可能性をふまえ大きなパニックとなり、近隣の小学校では集団登校がしばらく行われていました。

捜査上に浮かび上がった犯人

このクロスボウ事件の容疑者として浮かび上がったのは、近隣にすんでいた男性(36歳)です。
この男性は覚せい剤の所持にて逮捕されましたが、捜査が進むにつれ、例のクロスボウ事件に関係があることが判明しました。

まず、この男性の室内にはクロスボウと、そのほかに複数の矢が発見され、さらに男性が近くでクロスボウの試射を重ねていた事実が判明したのです。

これにより、同男性はクロスボウ事件の容疑が固まり、近く警視庁が逮捕に乗り出すこととなりました。

クロスボウは誰にでも買える?

この事件で使われたクロスボウは未成年者であっても買えてしまうもので、それが覚せい剤の所持者であっても審査も何もありません。

さらに驚くべきは、その価格の安さです。
安価なタイプのクロスボウなら、価格はおよそ5000円程で、さらに安いタイプなら3000円代で購入できてしまいます。

また、使用する矢も大変に安く、1ダースのセットで1000円前後で購入できてしまうのです。

つまり、ゲーム機を買うよりも安い値段で、遠距離から人を殺傷できる凶器が買えてしまうわけです。

この事実を受け、事件が発生した茨城減ではすでに未成年にクロスボウの販売を禁止する法律を定めましたが、今までクロスボウが未成年にも販売可能であった事実に驚く人も多いと思います。

クロスボウの威力

数千円で購入でき、なおかつ人の足を貫通させることが出来るクロスボウは、実際には拳銃程度の威力を持ち合わせている非常に危険は武器です。

命中精度に関しても、近距離なら拳銃とほぼ同じ命中精度を誇るため、連射性能のない銃として判断しても良い位でしょう。

では、なぜこの様な武器が日本国内で販売されており、さらにライセンスの一切が必要ではないのでしょうか。
それには、クロスボウが銃とは異なる特徴をもっているからです。

・殺傷能力の低さ

対物に対する威力は銃と同じでも、対人武器としての威力は銃よりも遥かに劣ります。
その原因は、飛ばすために軽く設計された矢と、あまりに鋭利すぎる先端です。

今回の事件でも足を矢が貫通しましたが、全治には2週間ほどしか掛かりませんでした。

さらに狩猟ともなると、獲物に矢が入り、それが心臓を貫通したとしてもあまりに鋭利すぎるため心臓の組織を破壊できず、1分程度は移動し続けるようです。

ただ、例えクロスボウでも、矢じりを変更するだけで殺傷能力が上がるので、使用が認められていない矢じりを装着したクロスボウの威力は規制の対象となります。

・秘匿性の低さ

クロスボウは拳銃とは違い、隠し持つことが殆どできません。
この秘匿性の低さが、日本でクロスボウの所持が認められている最も大きな要因ともいわれます。

・目的が犯罪ばかりではない

日本では拳銃の所持は認められないものの、より威力の高いショットガンやライフルの所持は認められています。
これは、国民の生活において狩猟が欠かせない存在であるからです。
そして、クロスボウも弓道やアーチェリーとの線引きが難しく、なかなか規制には踏み切れていません。

今後も同様な事件が起きないよう、なるべく早めに法規制が出来ることを望みます。