オレオレ詐欺はもうオレとは言わない?振り込め詐欺の実態

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オレオレ詐欺はもうオレとは言わない?振り込め詐欺の実態 - 2016.02.23(火)

かつて社会問題にまで発展した事で有名になったオレオレ詐欺は、現在は『特殊詐欺』という名前で呼ばれています。

その中でも、近年は『オレオレ』とは言わない特殊詐欺が横行しており、オレオレ詐欺への警戒心の強さを利用した巧妙な手口が幾つも登場しはじめているのです。

オレオレ詐欺を利用した詐欺

実際に犯行が行われた例として、2008年に発生した特殊詐欺をご紹介します。

ある高齢者の住宅に一本の電話が入ったのは、2008年の秋。
その日、一人暮らしをしていたYさんはのものとに、県警と名乗る男から次の様な電話が入りました。

『現在、貴方の口座が振り込め詐欺の窓口となっています。いますぐ口座を停止させたいので、暗証番号とカードをあずかりにそちらに銀行協会の人間を向かわせますので、すぐに対応してください』

この電話に驚いたYさんが事態を飲み込めない内に、すぐに自宅に銀行協会の人間を名乗る男が現れました。

『口座を凍結するのでキャッシュカードを渡してください。それと、暗証番号も今すぐおしえてください』

そういって迫る銀行協会の人間にパニックになったYさんは、自分の口座を守るためにすぐにカードを男に渡し、ついでに暗証番号まで教えてしまいました。

しかしそれから数時間がたち、自分が騙された事に気が付いたYさんは家族に相談し、銀行に連絡を入れて貰う事にしました。

しかし、銀行側はそのような事実も知らず、これが詐欺である事に気が付きすぐに警察に通報しましたが、結局その時にはすでに口座から数百万円もの現金が引き出されてしまった後だったのです。

息子の実名を名乗る例も

オレオレ詐欺の特徴は自分の名をかたらずに、相手に勝手に自分の息子だと思い込ませることで詐欺を働いていました。

しかし、すぐに『オレオレ』という詐欺の情報がマスメディアを通して普及したため、電話口で自分の名前を名乗らずに息子の振りをする手口はもう通用しなくなっています。

しかし、この警戒心を利用した手口として新たに登場したのが、はじめから息子の実名を語って同様の振り込め詐欺を行う、非オレオレ詐欺と言われるものです。

また、息子の実名を語って電話をしたのち、すぐに警察を名乗る人間から事故の確認の電話が入ったり、事故相手から示談金の連絡が入ったりと、何人もの人間を使い分けて詐欺を働く巧妙な手口は、もはや過去のオレオレ詐欺とは比べ物にならないほど凶悪な犯行となっています。

オレオレ詐欺を警戒するのはもう古い

この様に、詐欺の手口は日進月歩で進化し続けているため、もはやその手口のみを警戒していると、その警戒心を利用して詐欺の被害に合ってしまう人が相次いでいます。

また、無届の探偵の中には、オレオレ詐欺や特殊詐欺の詐欺被害回復を謳い、2重、3重の詐欺を働く人間もいます。

つまり、詐欺というものはもともと、人間の警戒心や不安などの根底にある『恐怖心』を巧みに利用して行われるものであり、下手な警戒心を抱ていると、そこに漬けこまれてあらたな詐欺被害者となってしまいます。

これを防ぐためには、とにかく事実を確認する癖を普段から見に付け、相手の素状を確認するように努めなくてはいけません。

電話口でお金を要求された時には、その電話の相手からの情報だけではなく、まずは自分で銀行や警察に事実の確認を行いましょう。

また、詐欺被害にあったとしても、その被害を回復できることはまずありませんので、詐欺被害回復を謳う業者にはくれぐれも注意しなくてはなりません。