探偵業界の嫌われ者?『別れさせ屋』の実態とは?

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探偵業界の嫌われ者?『別れさせ屋』の実態とは? - 2015.03.17(火)

別れさせ屋とは、依頼によって男女の間を工作によって破局させる業者です。
その方法は、依頼者と相談して工作のシナリオ(計画)を練り、それを元に工作となる対象者が好みの異性にあった調査員を使って、対象者と恋愛関係に発展させます。

その後、ラブホテルや相手宅などで一晩を共にした証拠を撮影し、それを元に離婚を決断させるというものです。

高額な依頼料と、あまりに低い成功率

別れさせ屋へ工作を依頼すると、着手金だけでも数十万円から数百万円がかかるのが普通。
さらに、調査の成功報酬として数百万円単位が発生するのですから、普通では考えられない程高額な依頼料となります。

しかし、それほど高い依頼料を払っても、やはり男女の関係をそうそうコントロールできるものではありません。

ある探偵社によれば、工作に時間がかかりすぎて途中で依頼をキャンセルする人が殆どであり、その成功率は1割を切るとまで言われています。

『別れさせ屋』は『探偵』ではない

別れさせ屋が探偵社を名乗っていたり、元々探偵社で、途中からそうした工作を行うようになった会社はいくつかあります。

しかし、探偵業法でいう所の『依頼に基づき調査を行う』のが探偵社。工作などの行為は、探偵業法では一切認められていない行為なのです。

あまりに多すぎるトラブル

高い料金を支払っても、成功率があまりに低すぎる事から、別れさせ屋と依頼者との裁判沙汰は日常茶飯事といっても過言ではありません。

また、男女の間や恋愛関係をコントーロールすることはあまりに難しく、そのせいで多くの事件も発生しています。

別れさせ屋が起こした事件

『別れさせ屋は公序良俗違反 依頼者女性、業者を提訴』

疑似恋愛で人をだます「別れさせ屋」の業務は公序良俗に反し無効などとして、宮城県の30代女性が東京都の信用調査会社に約107万円の損害賠償を求め、仙台地裁に提訴したことが13日、分かった。

約250の信用調査会社などが加盟する日本調査業協会や原告側代理人は、別れさせ屋の仕事が公序良俗違反かどうかを争う訴訟は「聞いたことがない」としている。提訴は昨年12月25日付。

調査業協会は「公序良俗に反する」として調査活動の自主規制項目に、別れさせ工作を挙げている』

(引用元:47ニュース)

『別れさせ屋が工作相手を不倫、その後殺人事件に発展』

「チーズケーキのおいしい店を教えて」。07年春、栃木県のスーパーで五十畑里恵さん=死亡時(32)=に話し掛けたのは、後に殺人罪で起訴される調査員、桑原武被告(31)だった。

関係者によると、桑原被告は「ハジメ」と名乗り、未婚でIT関係会社勤務と話した。夫との関係に悩んでいた里恵さんの心のすき間に入り込むように接近。里恵さんを好きになり、離婚成立後も身分を偽ったまま交際を続けた。

今年3月。里恵さんの母親は「ハジメが別れさせ屋だった」と泣き崩れる娘の電話に目を丸くした。捜査関係者によると、妻子もいた桑原被告は、別れさせ屋を続けながら里恵さんの元を時々訪れていた。桑原被告は別の金銭トラブルで探偵会社を解雇された。

母親が実家に帰るよう説得していた4月、里恵さんは東京都中野区の自宅マンションで絞殺された。交際が破綻(はたん)した末の悲劇だった。
「ハジメ」を信じ切っていた娘の無念を思うと両親は涙が止まらない。「人の心を踏みにじる、こんな商売が許されていいのか」。東京地裁で今週始まる桑原被告の公判で、里恵さんの父はそう訴えるつもりだ。

(引用:調査士会)

探偵業界では自主規制を敷いている

日本調査業協会などを代表とする探偵の団体の多くは、別れさせ屋などの工作行為を全面的に禁止しています。

その理由は『探偵業法の範疇に無い業務』である事と、『あまりにもトラブルが多すぎる』ため。

また、警視庁も別れさせ屋の広告は法的に不適切だとして、積極的な立ち入り検査や取り締まりを行っています。