実話系所在調査『駆け落ち少女を探せ!』その2

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実話系所在調査『駆け落ち少女を探せ!』その2 - 2015.07.08(水)

怪しい男

部屋から出てきた男性は、人目みて様子がおかしい事がわかりました。
頭はボサボサ、上着はヨレヨレのTシャツで、下は季節外れの半ズボン姿。

しかも、マンションを歩く足取りは怪しく、視線も定まっていません。現地の調査員が『まるでゾンビですね』という言葉を発した頃、男はそのままマンションの敷地を出ると、繁華街の方向へと這う様に歩いていきました。

この男性の尾行は地理に詳しい現地の調査員に任せ、私はそのまま部屋の張り込みをしながら出てきた男性の容姿と状態を本社に連絡します。

その結果、数分と待たずに今度は相談員から直接連絡が入り『部屋の中を確認して欲しい』という、依頼者からの要望を伝えられました。

『了解しました』

胸騒ぎを抑えながら電話を切ると、深呼吸をして、車を降りマンションへと向かいました。
幸いオートロック式では無かった為、そのまま部屋に直接向かいインターフォンを押します。

しかし、4度程押しても反応が無いので、今度は直接ドア越しに声をかけました。

『Aさん!いらっしゃいますか?Aさん!』

すると、部屋の中から微かに呻き声の様な声が聞こえました。

かと思うと、今度は突然大きな笑い声が響き、その後は意味の解らない奇声が室内から聞こえてきます。この声を聞きながら、ドアの前で数秒考えた後、私は声を掛けを止め、ドアノブに手を掛けました。

車を降りた時から、イザとなれば部屋に入る事を決意していました。先出てきた男性が部屋に鍵を掛けていない事はすでに確認済みでしたし、案の定、ドアには鍵が掛っていませんでした。

「Aさーん!入りますよ!」

声を掛けながら室内に入ると、そこには有る意味予想通りの、最悪の光景が広がっていました。

駆け落ちの末に

室内に入った時、まず目に飛び込んできたのは、床の上に寝そべったAさんの姿でした。

髪はボサボサ、頬はこけて目だけがギョロついており、Tシャツとジャージ姿と変わり果てたAさんが、床の上でブツブツと何かを呟いていました。呟く口元んは泡がこびりついており、時折奇妙な呼吸音を発している所から見ても、明らかに何かの薬物を使用している事は明白でした。

私はそのまま急いで現地の調査員に連絡。この部屋の男性の状況を確認しました。

幸いな事に、男性は繁華街の中の雑居ビルに入ったまま出てきておらず、マンションに戻ってくる気配はまだありません。

その間に、私は急いで救急車を呼び、現地の調査員に「もしも男性が戻るようなら、何でも良いのでとにかく足を止めてください」とお願いしました。

その結果、男性が戻る前に無事に救急車が到着し、Aさんはそのまま病院へと搬送されていきました。

その後

その後、Aさんは裁判を終えて一旦は実家に戻りましたが、薬物の大量摂取のせいで脳の障害を追ってしまい、今は精神病院に入院しています。

同居していた男性はその後警察に逮捕されましたが、Aさん同様に重度の中毒症状にあるため、施設に入ったという風に聞いています。

このように、薬物は一時的な快楽と引き換えに、1人の人間を徹底的なまでに廃人においやりますし、一度廃人に追いやられた人間は、最悪の場合、Aさんのように二度と元の体に戻れない可能性もあります。

また、現在は合法ドラッグなど呼ばれる物も多く出回っており、大きな社会問題にも発展しています。

危険な薬物と知りながら、それに手を出す人間も多く居る事は間違いありませんが、それを他人事だと思っていると、貴方もドラッグの餌食になってしまうかもしれません。