実話系所在調査『かつての上司を探せ!』

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実話系所在調査『かつての上司を探せ!』 - 2015.07.22(水)

皆さんは、かつての職場の上司に会いたいと思ったことがありますか?

私自身も、自分のかつての仕事の上司に会いたいと感じる事がありますが、世間一般では昔の職場の同僚や上司とは会いたくないものらしく、こういう事を言っても殆ど共感を得られる事はありません。

しかし、上司と部下という関係は、自分の人生そのもの大きく変えてしまう可能性もあり、その関係が良いものであれば、かつての上司と再び会いたいと思いはじめるものです。

『かつての上司を探せ』

『お世話になった昔の上司を探して欲しい』といって依頼してきたのは、40代のある自動車工場の社長さんでした。

この依頼者が10代の頃、家庭の事情で進学もできず仕事にも困っていたそうなのですが、その時に出会ったある自動車工場の修理工である男性に声をかけてもらい、自動車修理工を目指す事となったようです。

そこから、その男性のもとで自動車修理の技術を磨き独立。
その後会社も軌道に乗り、中小企業として懸命に働いてきたと言います。

ところが、時折連絡を取っていた先輩と連絡がとれなくなってしまいました。

心配になりながらも、自分の家族や、会社、そこで働く社員の生活も守らなくてはならなかった依頼者は男性を探す事が出来ませんでしたが、ようやく少しばかり生活に余裕が出てきたので、兼ねてより心配していた男性を探す事にしたのです。

調査開始

男性を探すために手渡された情報は、依頼者と共に写っている若かりし頃の写真と、記憶にうっすらと残っているという男性の住所でした。

残念ながら、男性と依頼者が務めていた工場はずいぶんと前に閉鎖しており、従業員は離散。
社長はすでに亡くなられているため、工場の線から後を追う事は難しそうでした。

そこで、私達は以前の住所地と思わしき場所に向かいましたが、そこにはすでに新たな住宅街が出来てしまっていた後で、昔男性が住んでいたという古いアパートの影も形もありませんでした。

そこで、残された工場の線から後を追って行くと、亡くなられた社長宅の奥さんが、遺品の中からかつての従業員リストを見つけたという連絡が入りました。

そのリストによれば、この男性は別の住所地に引っ越している事がわかりました。

かつての上司は・・・

リストに記された住所地に向かうと、そこには立派なマンションが立っていました。

このマンションの何処に男性宅のあるのか?とにかく聞き込みだと思い、マンションの管理人室に出向き事情を説明すると、管理人さんは「それなら、ここのオーナーじゃないか?」と説明してくれたのです。

なんと、その男性は一階の修理工から、マンションのオーナーにへと華麗なる転身を遂げていたのでした。

私は早速例の男性と連絡を取りたいと申し出ました。しかり、管理人さんは首を横に振り「たぶん、もう連絡はつかないと思うよ」と、おずおずと私に写真を返してきました。

管理人さんの話では、依頼者の探している男性は確かにここのオーナーで、妻の家から引き継いだ土地をマンションに立てたそうなのですが、それからしばらくして病に伏せた後亡くなられたそうでした。

現在、このマンションはその奥さんの手で経営されているとの事で、同じマンションに住んでいると聞いた私は、管理人さんを通じて事の次第を説明して頂きました。

その後

その後、依頼者は無事かつての上司の遺灰に手を合わせる事ができたそうです。

このように、所在調査とは必ずしも探していた人に出会えると言う訳でありません。

しかし、その人物の生死が解る事はとても重要な事で、今回のように遺灰に手を合わせる事が出来るということは、依頼者にとっては長年続いた心配事や感謝を伝えそびれたという後悔の念を拭い去れる良い機会となったでしょう。

人間というのは不思議なもので、目の前にその人がいなくとも、ずっとその人物に対する信頼や愛情というのは消えません。

それがどれだけ遠く離れていても、長い時を経ても、もしく、すでにこの世にはいなくなってしまっていても、人間というのはそのつながりを延々と大切にしていくものなのです。