探し出すのは人か?心か?行方不明者捜索録『12歳の少年を探せ!』

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探し出すのは人か?心か?行方不明者捜索録『12歳の少年を探せ!』 - 2015.06.25(木)

家出をする子供はのことを皆さんはどう思いますか?

恐らく「子供っぽい」「身勝手で人騒がせ」などといった意見が出てくるかもしれませんが、実は家出をする青少年たちは、家出するしか他に方法が無かった子供達も存在しているのです。

『12才の失踪者』

わずか12歳という若い行方不明者の捜索依頼が事務所にやってきたのは6月の事。

依頼者は母親で、父親は仕事の為海外にいるとのことで、担当した相談員に後で聞いたところ、かなり混乱していて、どうしたら良いのかまるで解らない状態だったそうです。

失踪したのは、当時12歳の男の子。家庭環境は裕福な方で、素行も得に問題無し。普段片親しか居ないため、母親に犯行することも無く真面目に勉強に励んでおり、将来は教師を目指していたとか。

さて、なぜこのような品行方正な子供が失踪するのか?
そう思っている方は、是非とも最後まで呼んでみてください。

失踪時の状況

突然失踪した子供の名前はY君で、最後に彼の姿を見たのは学校の友人でした。
友人の証言によれば、学校の帰り道の途中、突然「家に帰りたく無い」と言って別れた後、、誰にも行方が解らなくなってしまいました。

この事を母親が知ったのは、その日の午後6時頃。
家に戻らないY君を心配してあちこちに電話している最中、Y君が奇妙な発言をしていた事を友人の1人が証言しました。

慌てた依頼人はすぐに警察に相談。しかし、友人の証言から家出の可能性が高いとして、大規模な捜索を行ってもらえませんでした。

しかし、依頼者はこれがただの家出だとは信じれませんでした。
Y君は普段から真面目で、衝動的に何かをするような子供でもありません。

しかし、その事を幾ら警察に相談しても頑として聞き入れてもらえず、困り果てた末、探偵社に捜索願いを出しに来たのです。

捜索開始

行方不明者の捜索は、まずは失踪状況の確認からはじめるのですが、この時点でまず奇妙な事が二つありました。

まず一つ目は、Y君の失踪の原因が不明な事です。
子供の家出というのはわかりやすいもので、大半は親との喧嘩や兄弟との喧嘩であり、行動も突発的で計画性がありません。

しかし、Y君の場合はその言動から突発性こそ認められるものの、親とのトラブルも無ければ、学校でのトラブルもありませんので、通常の家出とは明らかに違うケースでした。

二つ目は、Y君の失踪が家出かどうかはっきりとしない事です。
Y君は失踪直前「家に帰るのが嫌だ」という発言をしていますが、家出をするにしても友人と別れた後に突然するのは奇妙です。

このような状況の場合、まず疑われるのが『誘拐』や『失踪』で、もしもY君が「家に帰りたくない」という発言さえしていなければ、状況的にみて完璧なほど拉致誘拐事件の疑いが濃厚になっています。

そこで、私達は捜索用のチラシの作製をスタートしながら、同時に最後にY君を見たという友人宅へ窺い、彼らの証言をも打ち度聞く捜索プランを提案しました。

幸い、依頼者はY君は協力的であったため、Y君の友人への聞き込みを行える運びとなったのです。

ともだち

Y君の友人達への聞き込みには、私の他にもう一名の調査員が同行しました。

向かったのは、失踪時の状況と、Y君の最後の言葉を依頼者に伝えたM君のお宅。
インターフォンを押すと、夜遅くにも関わらずご両親が丁寧に出迎えてくれ、問題のM君への聞き込みもスムーズに行えました。

「M君、一つだけ聞きたいんだけどね」
「何?」

M君は怯えた様子で私を睨み、後ろ手でギュっと拳を握りしめているのがわかりました。

「Y君のお母さんは、今本当に心配しているはわかるよね?」
「・・・」
「あのお母さんは、決して悪い人なんかじゃないし、Y君を苛めてる訳でもない、本当に優しい人なんだ」
「・・・でも」
といって、M君は口ごもりました。

私はできるだけ彼を怖がらせないように、ゆっくりと尋ねました。
「でも、お父さんは違う?」
「・・・・」

無言のM君を見て、私は予感が的中したことを恐れました。
急いでM君に矢継ぎ早に質問をし、その後、彼らの遊び場という公園に向かうと、その公園のトイレの中にY君の姿を見つけました。

トイレの中に隠れていたY君を見つけた私は、急いで担当の相談員に連絡し、発見を報告。急ぎで応援の調査員をよこすように頼んだあと、Y君の許可を得て、彼が来ていたTシャツの下を見せてもらいました。

その背中には、幾つかの黒いあざと、煙草の焼け跡。怯える彼に例を言うと、再び相談員に連絡し、この場所に警察も呼ぶよう手配しました。

失踪事件の真実

この失踪事件は、蓋をあければ虐待された子供の逃避行でした。
M君はかねてより、Y君が家庭で虐待されていた事を知っており、その手助けをしていました。

さらには、虐待をしてるM君の父親と、それを見て見ぬふりをする母親に強い敵意を抱いていたため、M君の母親に対して「もう家に帰りたくない」という嘘の証言をしたのです。

また、この嘘の証言には警察の本格的な捜査を混乱させる目的もあったのでしょう。子供とはいえ上手い事を考えつくものです。

そして、その事実を隠して依頼してきた母親と、虐待を行っていた父親は結局Y君を取り戻す事はできず、Y君は警察の仲介により一時的に児童保護施設に預けられる事となりました。

まとめ

この調査の跡、Y君がどうなったのかを聞く機会はありませんでしたが、きっと家出を決意した時と同じように、自分の力で運命を切り開いている事でしょう。

また、子供の家出には少なからずとも、その友人が関係している事があります。
もしも自分の子供が行方不明になったときは、すぐにその友人に連絡を取ってください。

そして、家出をする子供達の中には、少なからずとも家庭に重大な問題を抱えている子供もいます。

ですから、行方不明者を探す人間は、対象者を発見したら即依頼者に引き渡すのではなく、子供に事情を聴き、耳を傾けてあげる必要があるのです。

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