探し出すのは人か?心か?行方不明者捜索録『10年前に消えた男を探せ!』

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探し出すのは人か?心か?行方不明者捜索録『10年前に消えた男を探せ!』 - 2015.06.17(水)

行方不明者の捜索は、決して行方不明になってすぐに依頼が来るとは限りません。

中には数カ月、もしくは数年間の間、家族や警察が捜索を行った結果見つからず、探偵社に依頼してくるケースも少なくないのです。

『10年前に消えた男を探せ』

『10年前に行方が分からなくなった夫を探して欲しい』

そう依頼してきたのは、60歳になる女性。依頼の目的は、今度結婚する娘の結婚の報告と、孫が出来たことを知らせてあげたいとの事でした。

失踪した夫は、当時会社員をしていたものの、借金の問題で依頼者と口論になったのをきっかけにそのまま家を飛び出し、行方不明となったそうです。

こうした依頼は行方調査の分野だけではなく、所在調査でも似たような依頼があるのですが、今回は行方不明者の届け出が出されているので、行方調査として受件することとなりました。

捜索開始

10年前に失踪した人間を探す事は、ご想像の通り一筋縄ではいきません。
まずは依頼者と共に警察に出向き、捜索状況の確認。

その後、失踪当時の状況や、当時の交友関係などを洗った他、本人の免許やカード類の使用状況の確認を行いました。

また、失踪者が死亡している可能性も考えて、警察庁の身元不明遺体の過去のデータと照らし合わせたり、身元不明のまま病院で死亡した人物などのデータも確認しました。

その結果、どうやら本人が使用していたカードの一つが生きており、最近になっても再び使用された記録が残っている事がわかりました。

これが唯一の手掛かりなので、逃すわけにはいきません。
提供して頂いたカードの履歴情報をもとに、失踪者がその店舗を利用する可能性が高い日時を推定し、その時間に合わせて店舗周辺の張り込みを行いました。

その結果、張り込みから2週間程して、失踪者と思われる人物を発見。
その男性は店を出た後、コンビニに立ち寄って食事を買った後、付近の建設会社の寮へと入って行きました。

この時撮影した男性の写真を送り、依頼者に確認してもらうと、失踪者本人である事が確認できたので、その後依頼者を連れて会社の寮に出向き、二人は10年ぶりの再会を果たす事となりました。

その後

失踪した男性は、偽の身分証を使って土木会社に入ったようで、どうやら10年前に失踪した時に、その手の社会と少なからずとも関係をもっていた事がうかがえました。

しかし、その後は土木会社で真面目に働き、2年前にはすでに借金を完済していましたが。それでも一度失踪した手前、家族のもとに戻る事もできなかったといいます。

一方、依頼者の方はというと、夫との再会を果たした途端その場で泣き崩れてしまい、まともな会話は殆どできませんでした。

その後、改めて失踪者と話し合いをし、娘が結婚した事を報告。
結婚式への参列も打診したようですが、それははっきりと断られたといいます。

しかし、依頼者との相談を担当した相談員の話によれば、依頼者はとても嬉しそうにその事実を喋っていたそうなので、今頃はもう娘さんやお孫さんと会われているのかもしれません。

まとめ

失踪の理由は人それぞれですが、それから時間が経てば、失踪した時の問題は時間が洗い流してくれています。

けれど、失踪した本人は負い目もあるため、なかなか家族の元に戻る事ができず、今回ご紹介した失踪者と同じように、会いたいけれども会えないと、日々を悩みながら過ごしています。

それを再び出合わせてあげるのも、我々探偵の仕事。

もしも貴方の近くに、家族との結果が原因で、長い間家族のもとに戻れない人が近くに居らっしゃったら、是非とも家族との再会を促してあげてください。例え体面がどうあれ、失踪者も、その家族も、心の内では再び和解できる事を願っているのですから。