日本のストーカー対策は遅れている?オーストラリアに学ぶ最新の対策術とは

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日本のストーカー対策は遅れている?オーストラリアに学ぶ最新の対策術とは - 2015.06.25(木)

現在の日本でストーカーによる被害が年々増加傾向にあり、凶悪な殺人事件も毎年発生していますが、日本がストーカーに対して効果的な対策をしようと試みる気配は未だありません。

ストーカー犯罪に対する対処の甘さは、ストーカー犯罪に関わる多くの人間が認めている所でもあり、早急な対策や法整備が望まれる所でもあります。

しかし、世界に目を向ければ、ストーカーに対する対策には驚くべき先進性を見せている国もあります。

その国の名前は『オーストラリア』。
この国では、ストーカーという言葉が一般化する前から、国を上げてのストーカー対策が行われており、国内のストーカー発生率はもとより、その再犯率も大変低いレベルに抑え込まれているのです。

というわけで、今回はストーカー対策先進国のオーストラリアから、最新のストーカー対策法をご紹介すると共に、今後日本で取るべき対策について考えて行きたいと思います。

対ストーカーマニュアル『ストーカー・リスク・プロファイル』

オーストラリアでは80年代からすでにストーカー研究が盛んに行われており、ストーカー加害者の心理的背景や、行動原理なに迫り、多くのデータを集め分析してきました。

その結果、ストーカー犯罪を防止するためには、通常の犯罪とはまったく違うアプローチが必要であると結論を出し、ストーカー犯を5つのタイプごとに分類し、それぞれの対処を記した『ストーカー・リスク・プロファイル』(通称SRP)を発表しました。

その後、SRPは世界各国の司法機関が使用する事となり、現在でもその内容は更新され続けています。

ストーカー対策専門機関『フォレンジケア』

オーストラリアでSRPが発表された頃、世界的にストーカーが引き起こす犯罪は多発しており、ストーカー対策については他国よりも一歩先に進んでいたオーストラリアが先導してストーカーに対処法や研究がおこなわれる事になりました。

そして2004年、オーストラリアでついに世界で唯一のストーカー対策専門機関『司法行動科学センター』(通称“フォレンジケア”)が設立される事となります。

この施設にはストーカー犯罪を専門とする、調査員、医師、ソーシャルワーカーが常駐しており、日夜ストーカー加害者の治療や支援、そしてストーカー加害者の研究を専門に行っています。

特にストーカーに対するケアは厚く、ストーカー行為と同時に併発しているドメスティックバイオレンス(DV)を中心とした、各種犯罪のケアも同時に行えるだけの人員と医師を要しています。

その結果、オーストラリアのストーカー犯の再犯率は低下し、同時にこの施設で研究されたストーカー犯のデータを元にした新たな対策が、ストーカー犯罪の防止のために世界中の司法機関に渡されていくのです。

今後の日本のストーカー対策は?

今後日本に求められるストーカー対策は、やはりオーストラリアの様な加害者のケアが必要となる事は間違いないでしょう。

ただ残念ながら、オーストラリアの様な国立の専門研究機関が出来る可能性は低いでしょう。また、ストーカー行為はそれほど重罪とはならないので、国が強制的に警察の精神病院などのストーカーを押し込む様な真似もできません。

そのため、現在期待できる事といえば、日本国内にストーカー加害者を専門とした医療機関や医師が増える事。そして、ストーカー加害者が、自信の行動の異常性を認め、それを改善する努力を促す人物が必要です。

現在は警察職員などがストーカー加害者に対して、精神科医などに通う事を進める制度などが出来ている最中ですから、今後の展開には期待したい所です。