探偵見習？それとも助手？アルバイト探偵とは

アルバイト探偵とは

アルバイト探偵とは、その名の通り時給制で調査を行う探偵の事です。
ただ、正社員ではなく、調査の訓練を受けてもいないので、あくまで助手、もしくは見習いの立場となるのが一般的です。

正式な調査員ではないので本格的な調査を行う事はできませんが、車を運転したり、張り込みや尾行の交代要員になったりと、様々なシーンの補助的な役割を担っています。

なぜ探偵社でアルバイトを雇うの？

探偵社でアルバイトが必要な理由は、主に人手不足の問題と新たな調査員の確保にあります。
大手の探偵社では時折多くの依頼が入りすぎて、現存の調査員では対処出来なくなる時があります。

こんな時に、一時的に調査を手伝ってくれる人間は貴重な存在となりますが、探偵として正式に働きたいと考える人間はあまり多くありません。そこで、一時的なアルバイトを雇い、その時折で調査に対応していく事があるのです。

そして、新たな調査員を育てる意味でもアルバイト制度を積極的に取り入れている調査会社も多いです。
探偵という仕事は、その仕事の厳しさから入社しても早期に離職してしまう人間が半数を占めているため、常に人材不足の状態が続いています。

そのため、はじめにアルバイトで探偵業を経験してもらう事によって、この仕事に向いているかどうかを相手に判断してもらい、離職のリスクを減らす目的があります。

探偵社でアルバイトをするメリットは？

探偵社でアルバイトをするメリットは、やはり正式採用され、本物の探偵となる事ができる点です。

アルバイトの段階では時間的拘束も少なく、調査の途中でも帰宅できる事が多いので、それほど厳しいアルバイトではありませんが、その仕事を真剣に行う事で探偵社に認められれば正式採用されるチャンスもあります。

また、探偵業は知名度が高く、その特殊な仕事に興味を持つ人も沢山いるため『少しだけ探偵をやってみたい！』と考えている人には楽しいアルバイトかもしれません。

また稀な例ですが、ミステリ作家や映画監督や脚本家などが、探偵が登場する作品を書くための取材のためアルバイトとして探偵社で勤める例もあります。

探偵社でアルバイトをするデメリット

探偵社でアルバイトをする事は非日常的な世界に浸れる仕事ではありますが、そのためのリスクも多くあります。

その一つとしては、尾行の交代要員として一時的に尾行に参加した場合に、経験不足が仇となり、相手に尾行が発覚してしまう可能性が上げられます。

他の仕事であれば、アルバイトのミスはそれほど大きな問題となりませんが、探偵業でのミスは自らに危険を招く事もあります。

その他には、調査が入るたびに仕事が入る場合も多いため、仕事の時間が不定期となり、自分でシフトを組む様な事はできなくなるかもしれません。

ただ、探偵社のアルバイトは比較的拘束率が低く、本業や学業などを優先するのが基本なので、無理をして調査に参加する必要が無い場合が殆どです。

しかし、もしも本業で探偵をやりたい場合には、アルバイトの内に出来るだけ多くの調査を経験し、探偵社に認められるだけのアピールを行う必要があるでしょう。

まとめ

探偵業界では『当社はアルバイト探偵を使っていません』という事で調査力の高さをアピールする探偵社もありますが、調査に影響が薄い部分でアルバイト探偵を使う事は効果的な事も多く、アルバイと探偵も使い方次第です。

また、新たに探偵になりたい人間からすれば、低い賃金であっても生活費を稼ぎながら仕事を覚えられるアルバイト制度がもっと沢山あれば、調査員の人材不足も解消できるかもしれません。