探偵事務所をはじめるコツ - 2015.12.10(木)
探偵事務所を開業しようと思った場合、まずは探偵業の届け出を出す前にちょっとだけ次の文章を読んでみてください。
もしもここに書かれている事が当てはまっている場合は少しだけ立ち止り、本当に探偵業をはじめて良いのかを自分の胸に問いかけてみましょう。
探偵業は儲かると思っていないか?
探偵業は届出を出せば誰でも始めれるので、気軽に稼げる良い仕事だと思っていませんか?
実は探偵業は入り口が広いので多くの人々が探偵を目指すのですが、その様に考えてこの業界に参入してくる多くの競争相手が常にひしめき合っており、本当に稼げている探偵社はごくごく僅かなものです。
それも何のノウハウもコネもなく、独りで探偵業を開業するとなれば相当厳しい業界ですので、まずは探偵社で働くなり、コネを作るなりして業界のことを知る様に努力しましょう。
調査技術は適当すぎはしないか?
調査に関する技術をしっかりと身につけないまま開業してしまうと、その後来る依頼の大半を失敗してしまって廃業を余儀なくされます。
また、調査の失敗=依頼者とのトラブルとなりますので、開業まもなく様々なトラブルにまみれてしまい、探偵業を続けていく気持ちを折られてしまう人も少なくありません。
探偵業を長く続けていくためにも基礎的な調査技術は必須。
探偵学校に通うなどしてしっかりと勉強しておきましょう。
資金はどの程度あるのか?
探偵業は開業にあたって多くの資金を必要としないため、比較的簡単に仕事をはじめられます。
ただ、開業資金が少ない分、依頼を取ることも難しい業界です。
宣伝活動は主にインターネットを使いますが、中規模程度の探偵社の場合はインターネット広告だけで毎年一千万円以上は投資しています。
この様な現状もあるため、ネットで広告を少し出した程度では簡単に依頼はきませんので、最低でも一年間は何も依頼がなくとも生活が出来るだけの資金は必要となってくるでしょう。
どれだけの営業努力が出来るか?
探偵業を始めて最初の頃は、依頼者との直接やりとによって契約が決まる事よりも、他の探偵社と関係を築いていく方が大切です。
なぜなら、初期の頃は調査力、技術力に関しても力不足ですが、とにかく営業資金が足りないため、他の探偵社との競合に勝てないからです。
となれば、他所探偵社から調査をもらって仕事をする、所謂下請け業務に徹するのが一番でしょう。
下請けといっても、調査料金は折半になることも多いので料金もなかなか侮れません。多くの下請けをこなして他社のノウハウを学び、自分の事務所を大きくしていきましょう。
体力に自身があるか?
探偵業を始めた頃はとにかく体力勝負ですので、体力面に問題が無いか今一度度自分の体を確認してみましょう。
基本的に調査は早朝から深夜まで、時間を問わずに行われます。
依頼者の意向であれば、徹夜の調査も多くなるでしょう。
また、調査が終わったあとも報告書の作成業務が待っていますので、こちらも優先的に片づけなければなりません。
ハードな仕事だということだけは知っておかないと、体を壊してしまうかもしれませんので、本当に気を付けてください。
探偵業は好きか?
探偵という仕事が社会的認知度を得られているのは、世間一般の人々が探偵を『面白い』と思っているだけにすぎません。
高いステイタスも無ければ、知名度の高さの割には表舞台に出る事も無く、とにかく地味で暗い仕事です。時には社会的な批判も受けたり、友人知人に馬鹿にされたり、知らない人から気味悪がられたりする仕事です。
それでも、探偵が純粋に好きでたまらず、人生の内一度でも良いからやってみたいと思うのならば、恐らく貴方はすでに本物の探偵です。是非とも開業に向けて頑張ってください。
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