本当に居た!実在した名探偵まとめ

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本当に居た!実在した名探偵まとめ - 2015.03.08(日)

フィクションで有名な名探偵たちですが、じつは彼らは実際にこの現実で活躍している事をご存じでしたか?
というわけで、今回はそうした実在する名探偵達をご紹介です。

『ウジェーヌ・フランソワ・ヴィドック』

check01どんな人?

世界で初めての名探偵であり、現代捜査の父にして犯罪者という、もはやフィクションの世界から抜け出てきたような人物です。

彼が活躍したのは17世紀から18世紀にかけてのフランス。
元々軍隊に居たフランソワは軍を除隊しますが、脱走兵の汚名を着せられ、そのまま刑務所に入れられてしまいます。

しかし、それでもフランソワは脱走を繰り返しては逮捕され、十年もの間を刑務所で過ごす事となりました。

しかし、その十年間の間、フランソワは自身の高い記憶力を生かし、刑務所に収監されていた犯罪者達の手口や、性格、行動、名前など、犯罪に関する膨大な知識を全て記憶していました。
また、脱獄を繰り返す事によって、変装や潜入などのプロフェッショナルへと成長していました。

そして刑務所から出た後、犯罪者の密偵(潜入捜査官)としてパリ警察の元で働き、次々と犯罪者を摘発していきました。

check01推理小説の主人公並みの高い推理力

その手法は非合法ぎりぎりの潜入捜査が基本となっていましたが、ヴィドックの最も恐るべき能力は『犯行の手口を見ただけで犯人を言い当てる』というフィクションの名探偵顔負けの推理力でした。

ヴィドックは、ある犯罪が起こると、その手口から犯人を予測し、潜入捜査をもって犯人の居所をつきとめ、その所在を警察に知らせるというのが彼が犯人を逮捕するいつものパターンだったとされます。

このような事が出来るのも、彼の頭の中に蓄えられた膨大な犯罪の知識がなせる技。
後に、その力を誰もが使えるようにするため、ヴィドックは入手した犯罪者とその手口を全て分類し、膨大なカードを作りあげてそれを各地の警察に配備しました。

これは後に警察が確立する科学的操作方法の元祖だとも言われ、その効果は目覚ましいものでした。

そして、ヴィドックは現在のパリ警視庁の前身となるパリ地区犯罪捜査局を設立し、その初代局長に就任。
その後、捜査局を辞めたのちに、世界初の私立探偵となり、その利用者は3000人を越えたといわれています。

このような豪傑だけに、フィクションの世界への影響力も高く、アーサー・コナンドイル、エドガー・アラン・ポーをはじめ、ミステリ以外にも『レ・ミゼラブル』や『ゴリオ爺さん』などのフランス作品には、ヴィドックをモデルとしたキャラクターが多数登場しています。

『アラン・ピンカートン』

check01どんな人?

FBI構想のモデルを作りあげた名探偵。
歴史上、最も巨大な探偵社を作りあげた人物でもあります。

ピンカートンが活躍したのは18世紀のアメリカ。
23歳の時にイギリスから商売のためにアメリカに移住しましたが、当時のアメリカの奴隷制度の激しさに怒りを覚え、自らの自宅を逃亡奴隷救済の地下活動の拠点として提供していました。

その後、偶然近くで起きた犯罪を解決するため、地元保安官の要請を受けて助力した所、犯罪の解決能力の高さを見出され、保安官の仕事を手伝うようになったのです。

check01高い能力でリンカーンの警護をするまでに

彼の高い能力は、保安官の間でも有名になる事となり、次第に信用を得たピンカートンは、のちの合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの警護を頼まれるようになります。

そして、リンカーンの暗殺計画を未然に防いだ事で脚光を浴びると、シカゴで『ピンカートン探偵社』を設立。
『我々は眠らない』というキャッチフレーズを掲げ、その規模を拡大していきました。

また、この時連邦議会が『連邦法を侵害した罪人の発見と起訴』を専門とした補助部門(FBIの前身)を立案しましたが、資金が足りず、その仕事をピンカートン探偵社に下請けとして出しました。

その結果、ピンカートン探偵社はアメリカ全土に居るアウトロー達やギャング、秘密結社といった巨大な組織犯罪者達を相手にする事となります。

しかし、そうした活躍で一時期英雄視されていたピンカートン探偵社も、ピンカートンの死後は没落の一途を辿っていきます。

中でも、アメリカの労働争議史上、最も悪名高い『ホームステッド・ストライキ』の際には、ピンカートン探偵社と労働者達の間に激しい銃撃戦が起き、死者まで出たため、アメリカ政府は『反ピンカートン法』を設立しました。

結果、ピンカートン探偵社は経営難に陥り、現在ではスウェーデンの警備会社に買収され、そのアメリカ法人向けの一部門に「ピンカートン」名を残すのみとなっています。

『ジェームズ・マックパーランド』

check01どんな人?

秘密結社をたった一人で壊滅させたという伝説的な探偵であり、有能過ぎたゆえ、自身の調査結果によって多くの血が流れてしまった悲劇の主人公としても知られます。

ジェームス・マックパーランドはピンカートン探偵社の社員。
彼が戦った相手は、1800年代にアメリカにその活動の幅を広げたアイルランド系の秘密結社「モリー・マグワイアズ」です。

モリー・マグワイアズは元々アイルランド系の労働組合から生まれましたが、そのうち活動が激化しはじめると、暴行や誘拐、殺人といった活動を行うようになったと言われています。

その秘密結社に潜入し、殺人や誘拐の証拠を上げたのがマックパーランド。
彼の任務は、モリーの活動地域である炭鉱の工夫にまぎれることによって、組織の内部へと入り込んで行き、殺人や誘拐の証拠を入手する事でした。

check01一人で秘密結社を壊滅せせた英雄

当時、この炭鉱の周りでは50件にも上る不可解な殺人事件が相次いでおり、これらは全てモリーの仕業であると思われていました。
マックパーランドはこの事件を含め、秘密結社の存在や殺人の証拠を入手する事に成功し、裁判が行われました。

しかし、その後地元の自警団が、マックパーランドがモリーのメンバーであると睨んでいた労働者やその家族を含む数十名を襲う事件が発生。この事件で多くの労働者が銃弾に倒れました。

これを受け、マックパーランドは自分がピンカートン社に報告した内容が外部に漏れていることを知って激怒し、そのままピンカートン探偵社を辞職したのです。

しかし、この事件は当時の世間をにぎわせると共に『たった一人で秘密結社を壊滅せせた英雄』として世界中で話題になり、あのコナン・ドイルもこの事件に影響を受け、ホームズのライバルとして有名なモリアーティ教授が登場する『恐怖の谷』を書き上げたのです。