2015年から見る探偵業の将来は?(その2)

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2015年から見る探偵業の将来は?(その2) - 2015.09.24(木)

前回は探偵業における尾行面での将来性について語りましたが、今回は尾行以外の調査に関する展望について考察していきたいと思います。

インターネット調査の重要性

現在、男女の出会いの場が次々とネット上にシフトしているため、浮気の証拠を探るためには、より高度なネット調査の技術が必要となってきます。

しかし、探偵業ならずとも、不正にセキュリティを回避して個人情報等を覗き見ることは違法とされているため、ネット調査の技術においては、クラック(ハッキング)行為などを行う事は業界に悪影響を及ぼすだけでしょう。

では、現在考えうるネット調査の新たな技術とは一体何でしょうか?

OSINT(オシント)

OSINT(open source intelligence)とは、古くは第二次世界大戦から現在まで、各国の外交官がその国の情勢を調べるために用いてきた技術です。

この技術はその名の通り、公開されている情報を数多く集める事で、対象国の動きを推測する技術ですが、これはインターネット上でも十分に効力を発揮します。

また、インターネット上で得られた情報と、それ以外から得られた情報を突き合わせる事によって、新たな情報を推測できる事もあるため、ネットのみならずとも、調査全般をより効率的に行える可能性を秘めた技術でもあります。

このOSINTは現在注目されている『ビックデータ』の解析にも使われており、OSINTそのものを効率的に行えるツール(アプリケーション)も一般公開されはじめているため、今後はOSINTの技術を流用した調査用のアプリケーション開発なども考えられるでしょう。

インターネット・トラッキング技術

ネット上で特定の人物(調査対象者)をマークした後に、その人物の発言や発進する情報などを素早くキャッチする技術は今後はより重要度を増していくと思われます。

なぜなら、現在は自らの活動や移動先、立ち寄り先などをインターネット上を介して情報発信する事が趣味の段階から生活の一部へと切り替わっている時期であり、今後は個人がサイバー空間上に発信する情報量が格段に上がる事が予想されるからです。

こうした情報を素早く、かつ自動的キャッチすることが出来れば、浮気調査のチャンスを広げたり、所在調査、行方不明調査をより効率的に行う事は調査期間をより短くする事が出来るため、探偵社全体の収入の底上げにつながるでしょう。

インターネット上での接触

現在、浮気とされる行為は直接的な性行為のみとなっていますが、今後インターネットの発展が進むにつれ、性行為の代用行為がインターネットを介して行われる時期がすぐそこに迫っています。

そうなれば、浮気や不倫に関する新たな裁判例が出てくる事となり、民法における『不貞行為』の定義すら改変される恐れもあります。

しかし、現在の状況のままであれば、もしもP2P回線(SKYP等)を利用した1on1の通信を傍受することは技術上不可能であり、もしも行えたとしても、それにはクラック等の違法行為しか手がありません。

また、この問題が発生してから対処しても、法整備が整うのにはかなりの時間が掛るため、業界に与えるダメージは相当深刻になるでしょう。

まとめ

将来の探偵業界を見据えた場合、よりインターネット上で自由に調査が行える活動環境と、そのための技術と知識を備えた調査員の育成が必要不可欠となっています。

しかし、現在の探偵業界にはそうした知識や技術はもとより、インターネット調査の重要性を訴える人間が少ない事もあるため、早急な意識改革が求められる部分でもあります。