男性は性行為が許せず、女性は恋愛が許せない?不思議な男女の浮気価値観

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男性は性行為が許せず、女性は恋愛が許せない?不思議な男女の浮気価値観 - 2015.02.11(水)

男性は、女性の浮気は絶対に許せないのに対して、女性は、男性の浮気を許せてしまう。
こうした男女間の浮気の価値観の違いは良く聞くはなし──

──では、どうして男女でこれほどの違いが出るのか?
今回はこうした男女の浮気にたいする考え方の違いについてまとめてみました。

女も男も、嫉妬は同じ?

「実は男女によって嫉妬の度合いは変わらない」

実は、心理学的実証研究においては、男性と女性では嫉妬の頻度や程度に違いはないという結論が一般的でした。

具体的には、男性はパートナーの性的な浮気によって非常に心を乱されるけれども、女性はパートナーが他の女性に心を奪われるというもので、その度合いはどちらも同じだというのです。

進化の過程で生まれた『嫉妬』という感情

『嫉妬』という感情は、実はかなり古い本能なのです。

オスにとっては、パートナーの産んだ子が本当に自分の子かどうか確かめるのは困難です。
ですので、雌雄が長期的な結びつきを作る動物では特に、オスはパートナーのメスが「間男」と交尾してしまわないように目を光らせています。

ヒトの場合も、男性は子どもの養育にかなり投資をするという特徴を持っていますので、男性にとって、女性がたった一度の出来心だったとしても自分以外の男性と性的な関係を持つことは一大事です。
悪くすると、知らないうちにライバルの子どもの養育に対して多大な投資をさせられているということにもなりかねません。

これに対し女性は、パートナーが性的な浮気をすること自体よりも、男性パートナーの気持ちが自分以外の相手に惹(ひ)かれることのほうをより問題視すると考えられます。
他の女性に感情的に惹かれているということは、自分や子どもに振り向けられるべき投資が長期的にそらされる可能性を示唆しており、女性にとっては一般に、こちらの方が重大問題です。

男女で身体的反応に違いがある

パートナーの浮気の情景を想像した場合の身体的反応の違いを男性と女性で比較した研究もあります。

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浮気の情景に対する苦痛を測定するのに、眉の間の筋肉の上に電極を置き、眉をひそめている(しかめっ面の)程度を記録します。右手の人差し指と薬指では「皮膚電位反応」を測ります。「手に汗をかく」ことにより電気が流れやすくなる様子を記録するものです。さらに、親指では脈拍を測ります。

参加者は、「あなたのパートナーが誰か他の人とセックスをしている様子」あるいは「あなたのパートナーが誰か他の人と恋に落ちている様子」をできるだけ鮮明に心に描くように求められます。

結果はやはり、男性と女性では嫉妬の感じ方が異なるという予想を裏付けるものでした。パートナーの性的な浮気を想像した男性の脈拍や皮膚電位は上昇し、眉も強くひそめられましたが、感情的な浮気の想像ではそうした反応がほとんど見られない。一方で、女性の場合はパートナーの感情的な浮気により強く反応する傾向が見られます。

性的な浮気と感情的な浮気は分かちがたいのが普通なのではないかと思われる方が多いかも知れませんが、それらがリンクしないように状況を設定した場合でも(「一晩限りのセックス」vs「感情的に入れ込んでいるが性的関係を持つチャンスはない」)、やはり男女の反応の差が現れます。

浮気を想像したとき脳のどの部分が活動するか

最近の報告では、パートナーの浮気を想像した場合の脳の活動の仕方が男性と女性では異なることが示されています。
これは日本で行われた研究ですが、パートナーの性的・感情的浮気を想像したときの男女の脳の活動パターンを機能的MRIという装置を使って調べています。
そうしたところ、嫉妬の感情が生じているときに、男性の脳と女性の脳の活動している部位で共通する所は少ないことが分かりました。

男性の脳では、パートナーの浮気を想像したときに、扁桃体や視床下部といった進化的に古い脳部位が強く活動します。
これらは恐怖感情や攻撃行動、性行動を引き起こす部位として知られています。一方、女性の脳では進化的に新しい大脳皮質の部位が活発にはたらいています。

特に、後部上側頭溝と呼ばれる部位のはたらきが顕著です。
他者の意図を読んだり、社会的なルールが守られているかどうかを検出したりする役割を持つ部位です。
女性はパートナーの浮気に直面したとき、パートナーの本心を読んで、関係を続けるべきかどうかを鋭く判断しようとするのだと考えられます。