浮気をするのは脳のプログラムのせい？

浮気をする脳の仕組み

浮気をする脳の仕組みは、人類が生まれる前から生物が持っていた原始的なプログラムでした。

そのプログラムの内容は『今の相手よりも、より良い遺伝子を持つ異性を探せ!』というもの。

当然、人間は一生のうちに複数回の生殖行為が行えますが、現在の様な一夫一妻性になる前には、人類は浮気し放題どころか、乱婚が当たり前のような時代が人類にはありました。

しかし、人類も進化をはじめると、この『浮気のプログラム』が邪魔になってきます。

子供の教育には浮気プログラムは邪魔だった？

人類も類人猿だった頃は一夫多妻や乱婚状態のほうが、より確実に優れた遺伝子が残せてきました。

しかし、知識を蓄え、より行動な集団生活が可能になると、今度はその乱婚状態が人間社会にとってトラブルの原因となりはじめます。

乱婚が人間社会に害となった理由は次の二つです。

行動な集団生活を行わなくてはならなくなった

以前は狩猟が基本であった人類も、やがて知性を経て高度なコミュニケーション能力を手に入れはじめると、『村』や『国』といった、より巨大で組織的な社会を形成するようになりはじめます。

しかし、そうした組織を維持するためには、乱婚などの異性を奪い合いが起きるような状態は決して望ましくありません。

そこで、より高度な社会制度を作り上げるため、争いの少ない『一人一妻』制度を人々が自然と採用しはじめたのだと思われます。

子供の教育に時間を割かなければならない

人間が進化を続けていくと、詰め込まなければいけない知識もより増えていき、子供の教育には大量の資金と時間が必要になってきます。

しかし、乱婚状態では常にパートナーが変わるため、１人の子どもに対して長期間安定した資金をつぎ込み、教育を施す事はできません。

そこで、一夫一妻制度を採用する事により、一生涯に渡って子供に資金をつぎ込み、教育を施し、その子供がより有利な遺伝子と配合（結婚）できるチャンスを得れるような仕組みを作り始めたのです。

しかし『浮気のプログラム』は簡単には無くならない

しかし、なぜそこまで社会に適応した結婚制度を人類は持っているのにも関わらず、未だに『浮気のプログラム』は無くならないのか？

その理由は『環境が変わっても生き残る為』に他なりません。
それは、パソコンでいう所の『バックアップ』と同じ事で、今後何が起きるか解らない状況でも生存できるように、過去に有効だったプログラムは一定期間保存されています。

例えば、もしも明日大地震が起きて日本が水没し、文明社会が崩壊したとしても、この『浮気のプログラム』さえ残っていれば、人間は乱婚状態に突入できるので、子孫を残す可能性がぐっと高まります。

しかし、もしもこのプログラムが完全に消えてしまえば、人類は繁殖率が異様に低くなってしまうかもしれません。

その様な理由から、現在でも人間は浮気のプログラムを持ち続けており、いざとなれば何時でも乱婚状態に陥れるようになっているのです。

浮気をするのはしょうがない？

これにはいくつかの答え方があるかと思いますが、恐らくベストな回答は『人類の進化の上では邪魔なプログラム』である事は間違いないでしょう。

かなり話が大きくなってしまいましたが、要約すると、

『人類の進化のためには浮気は必要ない』

という事。

しかし、そのプログラムは環境の急激な変化にも適応するため、今後も全ての人類に搭載され続ける以上、浮気が無くなる事も絶対にありえません。

浮気というものはただそれを糾弾すれば良いというものではなく、それが何故無くならなければいけないのか？浮気が無くならない理由は何故か？まで考えておくと、もしもパートナーが浮気をした時に逆ギレしても、スマートに反撃出来るかもしれませんね。