ネット上に日本全国の個人情報が?物議を醸す『住所でぽん!』とは

HOME > ニュース > 事件・事故・その他の犯罪について > ネット上に日本全国の個人情報が?物議を醸す『住所でぽん!』とは

ネット上に日本全国の個人情報が?物議を醸す『住所でぽん!』とは - 2015.04.21(火)

現在アプリで公表されている『住所でポン!』が、プライバシーの侵害に当たるのではないかと様々な物議をよんでいます。

日本全国の個人情報が公開されている?

『住所でポン!』は住所を入力するだけで電話番号や氏名などがわかるサービスです。
しかしながら、なぜこんな事が可能なのか?

その理由は、NTTの電話帳のデータをもとにデータベースが作られているため。
つまり、NTTの電話帳に載っていない番号の場合は、その住所や氏名がわかることはありません。

電話帳データを利用することは違法?

電話帳データを利用してデータベースを構築し、それを配布することに違法性はありません。
そもそも、電話帳データは公開を目的とした個人情報です。

電話帳に載せられる個人情報は、電話回線の申し込みをする時に、電話帳に記載するかどうかの確認を行ったのち、記載を希望する人に限って、電話番号や氏名、住所などを掲載される事となります。

その後、電話帳への記載を停止するためには、本人がそれを希望して電話会社に連絡する必要があります。

ただし、電話会社も電話帳データの二次利用を推奨している訳ではありませんし、現在では電話帳データが多くの犯罪に利用される恐れがある事から、電話会社側から電話帳への記載停止を促す電話をする事もあります。

スマートフォンのデータを自動収集していた?

じつは、以前にも「住所でポン!」は公開されていたのですが、実は以前の「住所でポン!」では、このアプリをインストールしたスマートフォンの連絡先や電話帳データを自動的に収集する機能がついており問題になりました。

自動で収集されたデータはサーバーを介し、他のユーザー同士で閲覧できるようになっており、個人情報保護法やプライバシーの権利の観点から見ても、違法性の高い危険な機能を備えていたといえます。

現在、この機能は削除されていると言いますが、その後のアップデートの動向によっては、再び同様の機能を実装してくる可能性があります。

この機能を実装していた事に対し、アプリ制作者は『端末の電話帳データを収集し公開することは、すでに何千万と公開されている既存の電話帳データに紛れ込むだけなので、大したことはない』という、論理性を欠いた反論をしていました。

何の目的で作られたのか?

果たして、このようなアプリを作った制作者が何の目的があるのか?

この点に関しては、制作者の意見を述べるほかにはありませんが、アプリ制作者の意見としては『個人情報を利用して自己利益を得るマスメディアに対する抗議』であるとの事。

なぜ各人の電話帳データを無断で収集することや、NTTで公開されている電話帳データを公開することがマスコミ批判につながるのかは判然としません。

015294まとめ

同アプリの制作者はツイッター等で『行方不明者の捜索に役立つ』事を願っているような発言などもあったのですが、元探偵としての意見としては、なにぶんデータが古いこともあり、その利用法はかなり限られたものとなるでしょう。

また、古い電話帳データをまとめて、それをインターネット上に無料で公開してしまう事は、反社会的行為の助長となりえるため、せめて使用者を限定するようなシステムを取り入れないと無益な争いを生み続けて行くかもしれません。

また、昨今のネットリテラシー意識の高まりも考えれば、従来公開されるのが当然であった電話帳ではOKでも、それをインターネット上に記載することが犯罪と言われる時代も近いかもしれません。

願わくば、今後は利用者の意見も取り入れ、よりユーザーが安心して利用できるサービスにして頂ける事を願っています。