日本の比ではない？アメリカの恐るべき行方不明者の実態

米司法省の統計によると、行方不明者として報告される18歳未満の児童は年間79万7500人に上り、1日当たりに換算すると2185人にもなるといいます。

というわけで、今回は日本ではなく、アメリカの恐るべき行方不明者の実態に進めていきたいと思います。

一番に多いのは『親族による誘拐』

中でも多いのは、親族による誘拐。

日本ではあまり聞き慣れないですが、離婚率の高い米国では、離婚した親同士やその他の血縁者による子供の奪い合いに起因する行方不明者が年間20万3900人と圧倒的に多いのです。

第三者からの誘拐

第三者に誘拐された子供たちは、売春業者や性的変質者などに売り渡されることも多く、チャイルドポルノや臓器売買の餌食になってしまいます。

特に性的いたずらを目的とした児童連れ去りは男女問わず多発。誘拐は子供を持つ親なら誰しも恐れる事件です。
アメリカでの誘拐事件を耳にするたびに子供達を取り巻く日常に潜む危険を再認識して恐怖心に駆られます。

米国は誘拐大国

日本ではあまり知られていないことですが、米国は誘拐大国であり、1年間で100万人以上の人が行方不明になっていると言われています。

アメリカの場合、この手の犯罪発生率は　日本の比ではないのです。

85％以上が子供

特に、100万人にのぼる行方不明者のうち、なんと85％以上が子供なのです。

つまり、年間で行方不明になる子供はおよそ 800,000人。
ついさっきまで、そこら辺で遊んでいたはずの子どもが消えてしまうといった、いわゆる”神隠し”は、米国では日常茶飯事だと言われています。

これが国内であればまだ良いほうで、人身売買となると国外がメインとなります。
特にアメリカは車でメキシコやカナダの国境を超える事が出来るため、もし国外に連れ出された場合、救出は極めて困難だと言われています。

誘拐事件： 40秒に1人（1日2,100人以上）
見知らぬ人物による誘拐の最悪の結果を招く確率： 53%
報告（公表）されていない誘拐事件： 500,000件

学校からの送り迎えは当たり前

このような誘拐・行方不明事件の多発から、アメリカでは学校への送り迎えを親が行う事は常識となっています。
さらに、子供を家に一人で置いておくという習慣もないため、11歳以下の鍵っ子は一人も存在していません。

また、アメリカでは子供を監視の目のないところに放っておくことは児童虐待とみなされ、犯罪として扱っている州もあるのです。

日本では考えられない行方不明者捜索方法

日本ではビラでの捜索が基本となっていますが、アメリカではこれにとどまらず、ありとあらゆる方法で行方不明者の捜索が行われています。

特に変わったものといえば、公共料金の請求書に行方不明者の写真とプロフィールが載っていたり、スーパーの袋や、量販店の広告、宅配ピザの箱など、ふだんから目にする物や場所のいたる所で行方不明者捜索のテキストや写真を見る事ができます。

また、米国では一たび誘拐事件が発生されると、「アンバーアラート」といわれる緊急放送が行われます。

これは、ラジオやテレビ、電光掲示板、携帯電話へのメールなどを通じて犯人が使用している車の車種やナンバーなどの情報が地域住民に即座に伝わるというもの。

2006年の調査によると、誘拐・殺害された児童の76％が拉致後3時間以内に殺害されているため、とにかく早く見つけるためにこのような措置が取られているのです。

日本でも次第に増えている『児童誘拐』

警察庁の調べによると、日本でも2011年に行方不明者として届けられた19歳以下の男女は2万人近くに上っています。
犯罪関係はごく一部ではあるものの、2000年には新潟県で小学生の時に誘拐され9年間にわたって監禁されていた女性が保護されるなど、米国のケースに似た長期誘拐事件が起きたこともあります。

まとめ

行方不明者大国のアメリカに比べ、日本はその規模は小さいものの、やはり毎年必ずなんらかの事故や事件に巻き込まれ、完全にその消息を絶ってしまう若い行方不明者は存在しています。

それを、我々は決して『仕方ない』と思ってはいけません。
必ず、なんらかの方法で彼らを見つけだせるという希望を持ちながら、地道な努力を続けていくほか無いでしょう。