探偵業で今需要が伸びているのは所在調査? - 2016.01.26(火)
探偵業に寄せられる依頼のうち、今浮気調査に次いで多いのが所在調査と言われる種類の依頼です。
では、所在調査の需要がなぜそんなに増えているのかについて今回は考えていきたいと思います。
所在調査
所在調査の需要が増えているのには、やはりその背景に日本社会の人間関係の変化が大きく関係してきていると思います。
所在調査と言うのは、ある特定の人物の所在(住所)を確認するために存在していますが、実は多くの人が、ある特定の人物の所在を確認するために、探偵社に依頼に訪れています。
これにはインターネットなどの流行と、個人情報というプライバシーの規範が登場したことにより、人に住所や電話番号などをなかなか教えない人が増えたこと、そして、個人情報を入手するためのルートが、以前よりも増えてしまったことが上げられます。
インターネットの流通
インターネットが流通したことにより、人々のコミュニケーションは地域やコミュニティを超えて幅広く、多種多様な人間と接する事が出来るようになりました。
しかし、その結果不特定多数の本名も住所も知らない人間との関わり合いも増えていくため、そこでトラブルとなった場合に、その相手の名前や住所がわからず、そのまま消息を絶ってしまう人がいます。
こうした事情もあるため、所在調査の中でもインターネットを通じて知り合った人間を探したいという人が増えてきているのです。
個人情報保護法の影響
以前は会社や学校に問い合わせば、例え探偵でなくともそこで働く人物や、属する人間の連絡先などを教えてくれました。
しかし、個人情報保護法が制定されて以降、どのような用途であっても『個人情報ですので』という一言で突き返されてしまう事が多くなりました。
『個人情報』という概念が生まれたため、むやみやたらに社員や団体、組織に属する人間の連絡先や住所などを他人に教えることは憚れるのはやむなく、今では探偵にでも頼まなければ、友人や知人の連絡先を知ることが出来なくなっています。
探偵社が個人情報を入手するルートが増えた
所在調査の需要が増えた背景には、一時期、探偵業界内に出回った『名簿』の存在が大きいといわれています。
実は個人情報保護法が制定される前、大手通信会社などから入手した大量の顧客情報を探偵業界や他業種に売りさばく『名簿屋』もしくは『データ屋』といわれる業者が存在していました。
この業者を利用して、探偵社はわずか5万円程度の金額で個人の連絡先や名前などを探す依頼を受けていたため、所在調査は探偵社の主力調査の地位にまでのぼりつめたのです。
しかし現在は個人情報保護法の制定によって、データ屋もなりをひそめたのですが、今でもどこからか流出したデータが探偵業界に出回っている様子が見受けられます。
所在調査の依頼が増えたのには・・
所在調査の依頼が増えた理由には、様々な社会的背景がありますが、やはりその需要は今後も高まっていくでしょう。
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