女性の約3割りがストーカーに『命の危険』を感じている

3015年3月２７日に政府が発表したDV・ストーカー行為などの統計データをまとめた「男女間における暴力に関する調査」によれば、日本の女性のうち、10人に1人がストーカー行為を受けた事があるとして、被害を受けた女性の内、およそ3割が、ストーカー行為によって「なんらかの命の危険を感じた」事があるとされています。

命の危険を感じたストーカー№１は『元交際相手』

ストカー加害者の中で最も多かったのが「元交際相手」による38、5%。
続いて、「友人、知人」からのストーカ行為が21，2%を占め、残る20%は『職場の元関係者』と『その他』となっています。

さらに、ストーカ行為によって命の危険を感じた人々の内、最も多い21，5%を占めたのが「外出時に恐怖を感じる」という被害で、その後、18，8%が「心身共に不調となった」16.2%が「眠れなくなった」などと訴えており、精神的な苦痛が仕事や生活に多大な影響を与えている事がわかりました。

たしかに、ストーカー行為というものは大変恐ろしいものです。
終始つきまとわれ、外出先や仕事場、自宅にまで押し掛けてきて関係を迫ったり、強迫的な文章を送られたり、ただひたすらに跡を付けられるというものもあります。

しかもストーカー行為は、ある一定の段階を超えてしまうと、あとはただひたすらにエスカレートしていってしまうので、最悪起こりえるだろう殺人や傷害の可能性を考えれば、ストーカーがいつ自分を殺しにやってきてもおかしく無い恐ろしさがありますね。

このようなストーカーに狙われたあと、PTSDや強迫性神経障害などの精神疾患にかかる事もありますし、恐怖のあまり家にとじこもり、仕事を休まざるをえない事もあるでしょう。

いのちの危険を感じたのはほぼ女性

命の危険を感じたと訴えたのは、やはり女性が過半数をしめました。

これは当然、女性のほうが力が弱く、自分の力で命を守る事が難しいからだとされていますが、実は男性ストーカーのほうが女性ストーカーよりも、より暴力的な行動にでる事がおおいため、最悪の事態に至るケースが多いからだったりします。

また、女性ストーカーの場合は終始跡をつけたり、荷物を送ったりすることはしても、ストーカー相手を殺そうという発想にはなかなか至らないので、ストーカー行為によってその相手を傷つけるケースはほとんど無いといえます。

ただ、女性ストーカーの場合は激昂のあまりパニックに陥り、偶然相手を殺傷してしまう事もありますので、決して安心してはいけません。

ストーカーから命を守るには

ストーカーから命を守るためには、まずはストーカーに対して法的な措置を取る事がのぞましいでしょう。

そのためには、まずは被害届を出さなければなりませんので、自分の住所所在地を管轄する警察署に被害届を出し、ストーカー相手と思われる人物を伝えてください。

出来ればこの時、ストーカー行為の証拠となるようなもの（メール、手紙、贈り物など）を提出すれば、より警察の対応も速くなるでしょう。

ただし、恋愛感情のもつれによるちょっとしたストーカー行為（携帯の中身を見た）などでは絶対に被害届は出せませんので、事の重要性をしっかりと訴える必要があります。

増え続けるストーカー

ストーカー規制法案の施工後、年々ストーカー被害の届け出数は増加しており、ストーカー行為を当たり前のように行う人が増えてきている印象をうけます。

また、ストーカー行為の恐ろしさを知らないせいで、高齢者までもがストーカー規制法に抵触し逮捕される事件も相次いでいる事から、ストーカーに対する正しい知識を身につける事こそが大切であることを忘れてはいけません。