探偵社と便利屋の違いとは？

浮気調査や所在調査を頼もうにも、探偵事務所に頼む依頼費用が高額なのであまり頼みたくないと考えている人の中には、探偵事務所の代わりに便利屋に調査を頼む人もいるようです。

しかし、便利屋に調査を頼むのと探偵事務所に調査を頼むのとでは、明らかに大きな違いが出てきてしまうので、今回は便利屋と探偵事務所の違いについて詳しく説明したいと思います。

便利屋と探偵の違い

便利屋が行う調査と探偵が行う調査には次の様な大きな違いがあります。

・報告書の作成

多くの便利屋は探偵業の専門家ではないため、報告書の作成に関するノウハウが薄い所が多いです。

そのため、調査後の報告書に関してはあまり期待をしてはいけませんし、低価格な分、調査報告書に関してはノータッチという便利屋も多いのです。

・探偵業の届け出

基本的に、便利屋自体が探偵業の届け出を行っていることは殆どありません。
なぜなら、探偵業という仕事は自社の利益のための調査が許されていないため、一般業種の資格と併用して運用することはできないのです。

そのため、便利屋の多くは探偵業務の届け出を行わずに調査を行うか、もしくはパートナー企業に探偵業務の届け出をさせる、もしくは既存の探偵業者と業務提携を結び、探偵業務の全てを外注に回すかのいずれかになります。

この中で一番問題なのが、探偵業務を無届で行っている便利屋ですが、未だにこうした業者が多いのも問題でしょう。

・調査能力の問題

探偵業務を行う便利屋の調査は、さすがにプロである探偵のそれよりも劣るものとなっています。

当然、そのぶん料金は格安に設定されているのですが、これが発覚の可能性の高い調査となると、失敗した時の損害は計り知れないものとなるかもしれません。

便利屋はなぜ調査料金が安いのか？

便利屋業務の人間の調査料金の安さの秘密は、調査のプロフェッショナルでないという引け目から来ている所も大きいのですが、一番の原因は便利屋家業を行っていると、調査業ばかりにかまけていられないという実情が大きいようです。

基本的に浮気調査をまともに行おうとすると、浮気調査の専門家を社内に最低２人は確保しなければならなくなりますが、そのための教育や研修を行っている余裕は便利屋さんにはありません。

なぜなら、便利屋はその他にも多くの業務を重ねているのが普通で、引っ越し、草刈り、荷物の預かり、日曜大工などなど、とにかく専門性の低い仕事なら、なんでも安く請け負って業務を行うのが日常となっています。

そんなハードな日々の中、浮気調査だけにかまけていては、それこそ探偵業社として活動しなければならなくなってしまい、そもそもが便利屋さんではなくなってしまうのです。

便利屋の浮気調査を有効活用するには

しかし、探偵業と同じような業務を行っている便利屋は決してライバルという訳ではありませんし、もとから住み分けが出来ている業界と言って良いですし、便利屋で行う浮気調査は、安い料金分の仕事をしてもらうのですから、はじめから探偵社と同じレベルの仕事を期待してはいけません。

また、確実性の高い浮気調査もあまり期待できません。
尾行に関しても高いレベルで訓練がなされていることも、使用する機材も専門性が高いものではありません。

そう、はっきりと言ってしまえば安い料金分の仕事が当たり前なのが便利屋家業の良いところなのですから、土台本格的な浮気調査を驚く様な低価格で実現することなど不可能なのです。