こんな依頼者は嫌だ！探偵が明かす「本当はやめてほしい」依頼者の行動

調査現場に現れる

依頼を受け、現場で張り込みをしていると、辺りに不審な行動をする人物は大変目立ちます。
この現場に現れる不審な人物というのが、多くの場合「依頼者」であるというのは、調査業界では暗黙の了解でもあるのです。

普通の人には、これの何が悪いのかピンと来ないかもしれません。
しかし、これから探偵に依頼をしようと思っている人ならば「あっ！」と思うでしょう。

そう、探偵に依頼する事は、本当が依頼者がやりたい事。
しかし、時間的にも技術的にも不可能なため、お金を払ってプロに任せるわけです。

ですが、それでもその気持ちを抑えられる事はありません。
「本当に夫は浮気をしているのだろうか…」なんて不安にかられすぎたせいで、こっそりと現場に現れてしまうのです。

ですが、調査を依頼された探偵からすれば、かなり迷惑な話。
依頼者と対象者は顔見知りな事が殆どですから、例え変装していようが気が付かれる事が多い。もし依頼者がバレてしまえば、浮気相手との接触は愚か、警戒心を高めた対象者が逆上する事もあります。

ですから、依頼者の方はなるべく現場には来ない方が良いでしょう。
顔の確認のため、現場に来てもらう事もあるでしょうが、その時は現場の調査員に従って行動したほうが、調査の成功率は各段に上がる事を覚えておいてください。

他の探偵に頼んでいる

非常に稀な事なのですが「同じ対象者の調査を二つの探偵社に同時に依頼する」という事をされる人がいます。

これがまた困った事態を引き起こし、探偵社同士のトラブルにもなります。
基本的に、探偵が対象者を尾行中、こちらと同じように不審な行動をする人物を発見した場合、まず疑うのは「カウンタースパイ」、つまり「こちらの調査の妨害を目的で雇った工作員」であると考えます。

しかし、相手も同じ対象者を追っている調査員なので、向こうもこちらを「カウンタースパイ」と見なしてしまい、現場は混乱。意味の無い調査員同士の尾行合戦や、情報の奪い合いなどが起こってしまうのです。

このような事態になってしまっては、調査は台無し。会社同士もトラブルになるため、依頼をする時は絶対にこうした真似をしないほうが良いでしょう。

自分で調査した事があることを隠す

依頼者自身が、過去に何度か尾行をした後、失敗し、探偵社に依頼を持ち込むケースがありますが、その時に嘘をつくことだけは絶対にしてはなりません。

その情報を元に調査を行った結果、警戒している様子により早く気が付き、調査を早急に中止できれば良いですが、その状態に気が付かなかった場合には、決定的なミスを犯す事になります。

自分で尾行をして失敗したなんて言ったら、調査を受けてくれないと思う依頼者も多いですが、警戒している相手の調査に慣れているのが探偵というもの。正しい情報さえもらえれば、どのような相手でも調査をこなせるのがプロです。

依頼内容を偽る

これは最もやってはいけない事ですが、「自分の恋人でもないのに、恋人であると偽り浮気調査を頼む」ことは絶対にやってはいけません。
浮気調査に限らず、依頼時に誤った依頼内容を伝える事は契約違反のみならず、こうした嘘は大抵、依頼内容の違法性を隠すために行われます。

つまり、自身の犯罪に探偵を巻きこんでしまう行為。
とくに近年、ストーカーが自らの身分を偽り「恋人が」といって探偵社にストーカー相手の調査を依頼するケースが増えています。

まとめ

ご依頼人のために働くのが探偵の本分ですが、その探偵を信用していただけなければ、探偵たちは現場で思う存分働く事ができないことを知っておけば、正しい依頼がより自らのメリットになることがご理解いただけるものと思います。