嘘？本当？実際に活動する探偵犬とは

皆さんは「探偵犬」なんてものが居るのをご存じでしょうか？

行方調査で失踪者を追いかけたり、浮気調査の相手を見つけたり、ストーカーの確認や撃退で活躍したりと、とにかく大活躍している探偵犬が居るのです。

探偵犬とは？

おそらく警察犬の存在を知っている人も多いと思いますが、この探偵犬も実はもともと警察犬で、警察での任務を終えたり、現役警察権として活動している犬が殆どなのです。

「警察犬と探偵犬が同じ？」なんて、混乱される方も多いでしょうから説明させて頂きますが、日本の警察犬は、一応その所属は警察の鑑識課にあります。

しかし、だからといって警察が全ての警察犬を所有している訳ではなく、むしろその大半は民間の家庭でペットとして飼われています。

なぜなら、日本で活躍する警察犬の殆どは幼年期から厳しい訓練をして警察犬として合格し、嘱託警察犬として登録された犬達の事で、彼らは普段は民間家庭に居ながら、事件が発生すると出動要請がかかり、警察犬として現場にかけつけるのです。

しかし、日本で警察犬が活躍するような事件が起きる事は少なく、せっかく警察犬となっても、その実力を十分に発揮する場所がありません。
ならば、その高いスキルを民間で生かせないか？

ということで、委託警察犬は民家の探偵会社に「探偵犬」として雇われて活動する事となったのです。

探偵犬の能力は？

探偵犬の能力は前述の通り、警察犬とまったく同じもので、主に鋭い嗅覚を用いて対象の匂いを追跡します。

驚くべきことに、なんと犬の嗅覚は、人間の１億倍まで感知できるとのこと。
この嗅覚こそが探偵犬最大の武器で、様々な現場で使う事が可能です。

例えば、行方不明者発見のため、自宅から出た行方不明者が何処へ向かったのかを匂いで追跡する事が可能です。

さらに、浮気調査では対象者に身に着けていた衣類などにしみ込んだ浮気相手の匂いから、誰が浮気相手かを匂いで嗅ぎ当てる事も可能でしょう。

これは気選別と言われる作業で、現場に残された証拠に付いた匂いから、その匂いの持ち主が誰かを探し当てるのですが、条件さえしっかりと整っていれば、その結果が裁判でも有用な証拠となることもあるのです。

この作業は浮気だけではなく、ストーカー調査などの犯罪調査で、犯行を行った人物を特定するのにも効力を発揮します。

そして最後は、警戒活動。周辺の監視活動や、不審人物が居ないかのパトロールを行います。こちらの仕事は探偵業とはあまり関係ないのですが、警護業も併用している探偵社もあるので、そうした場所では活躍できるでしょう。

探偵犬の費用は？

特殊な訓練を積んでいる探偵犬だけに、さすがにその費用もかなり高額です。

インターネット上に出ている探偵犬の費用の平均は、一頭一時間につき、およそ1万円。
さらに探偵犬出動の基本料として3～５万円程がかかるようです。

つまり、探偵犬も探偵社の調査員も、その費用はほぼ同じという事でしょうね。

まとめ

探偵犬が今後活躍できる場所としては、やはり行方不明などの現場がメインになるかもしれません。

行方不明者の中にはまったくなんの痕跡も残さずに姿を消してしまう人物も居るので、そうした人間を追うためにも探偵犬の嗅覚は協力な武器となるでしょう。

しかし、探偵犬が今後活躍するとなると、人間の探偵もうかうかしていられませんね。
ワンちゃんに負けない様にがんばらないと、いつの間にか探偵犬が上司なんて事になりかねないかもしれません（笑）